ついに出た!スーパーレコード13X。今年リリースされた世界初の2×13コンポーネント、Campagnoloスーパーレコード13。
Campagnoloはスーパーレコード13でTT仕様、グラベル仕様をリリースしてスーパーレコード13をあらゆるレースで使用できるコンポーネントにする「スーパーレコード13のプラットフォーム化」を進めるそうだ。
今回リリースされたのはスーパーレコード13X。グラベル仕様のプラットフォームだ。エカルを使ってる僕からすると、
「出るよな。やっぱり出た。エカルからスーパーレコード13Xへは部分にアップグレードすればコスパ良くハイエンドコンポーネントが組めるぞ~」
果たしてこの思惑は実現するのか
スーパーレコード13Xの仕様
スーパーレコード13Xには、2×13仕様と1×13の2種類がリリースされます。

まずは1×13速から。フロントシングルがロードレースでも盛んに取り入れられてきた。リアが13速も有れば2×11速の有効ギア比13段をレバー1つで操作できるメリットはご存知の通り。
フロントシングルの場合、チェーンリングの丁数がリアディレイラーのトータルキャパシティに影響しないこともあり、特大サイズのチェーンリングを使ってギア比を増大、下りでも踏める超高速バイクを作れるようになった。

グラベル1×13も同様で、チェーンラインこそ違えど38Tから52Tまでチェーンリングがラインナップされる。グラベルレースやトレイルを含むグラベルでもスーパーレコード13Xは対応できる様になった。

チェーンラインがロード様45.8mmとグラベル様の47.5mmに対応できるため、クランクセットのみサードパーティを入れる余裕もある。まだ13速に対応できるサードパーティ製クランクセットがどれだけあるのか不透明なので、スーパーレコード13Xのクランクセットをつかうべきだろ。
しかし、僕はすでにエカルを使っているので、クランクセットだけはそのまま使えそう。
クラッチシステム搭載リアディレイラー

Xの刻印が入ったスーパーレコード13Xリアディレイラー。めちゃくちゃカッコイイっす!
先にリリースされていたロード用と少し仕様が異なり、「ナノクラッチ」が搭載さます。
このナノクラッチシステム、路面の凹凸でチェーンが暴れて脱落することを防ぐために装着されました。
GRXのようにレバー操作してスタビライザーをロックするわけではなく、適切なチェーンテンションを保持しつつチェーン落ちを防止するため、変速が重くなることはまずないでしょう。
重量はナノクラッチがついてもロード用と変わらないのに、落車によるディレイラー曲がりなどのトラブルにも耐性を持たせてあるためかなりのタフネスも備えている。


変速スピードの変化
変速スピードは若干ロードモデルより遅くなるそうだ。エカルも同様だが、速すぎる変速スピード、無段階で移動する変速はグラベル走行時はあまり適さない。思わぬ段差で動作中に不具合が生じる可能性があったり、刻々と変化する斜度で変速タイミングが間に合わなく可能性があるためだ。
スーパーレコード13Xはあえて変速スピードが速すぎない設定になっている。まぁ1×13なら、フロント変速も併用した変速スピードに頼ったケイデンスコントロールというよりかは、有効ギア比が多いメリットをいかしたケイデンスコントロールでどんどん道を切り拓くライドができる。
2×13のエンデュランスプラットフォームで有れば、豊富なチェーンリングコンビネーションから適切なギア比を作成できる。
スプロケットが1×13よりクロスレシオだったとしても、アウターに入れっぱなしでも問題なくオンロードを駆け巡れる。スーパーレコード13Xリアディレイラーのナノクラッチもあるから、あらゆる環境でのロングライドでもトラブルを恐れることなくライドを楽しめるだろう。
エルゴパワーの進化
1×13速プラットフォームが出たことにより、左レバーに新たなエルゴパワーが追加された。



形はスーパーレコード13。1×13速なら変速は右レバーのみで完結するため、左レバーからは変速機能はなくなっている。
もちろん左右レバーに変速機能があっても1×13速は機能する。落車やレバーのバッテリー切れによる変速トラブルに耐性も持たせることも可能。
価格ももちろん変速レバー付左レバーよりは安いため、1×13速をメインで使うならこのレバーの使用がオススメ。変速レバー付より軽量な仕上がりなので、コックピット周りの軽量化につながる。
なんならエカルからスーパーレコード13にアップグレードする際は、右シフト、リアディレイラー、バッテリーでもう動作できてしまう。左レバーは最後の仕上げ的な感じで導入すればエカルからのアップグレードは完了だ!!
スプロケットの互換性

スプロケットの変速ポイントが増えたスーパーレコード13xのスプロケット。機械式のエカルでもこのスプロケは使用可能で、エカルの世代より変速性能が向上しています。
逆にエカルのスプロケットをスーパーレコード13xで使用できるかとことだが、厳密には変速ミスを軽減させる目的から使用は推奨しないそう。
「使用は推奨しない」
うーんこの表現をどう取るか・・・
税対にやめろよとも言ってないし、なんとも曖昧な・・・
スプロケット自体が7万近くする為、ここは変速性能が多少劣ってもエカルのスプロケットを使い続けて、後々スーパーレコード13xのスプロケットをいれるか・・・
スプロケットサイズは9-42Tと10-48T
48TはエカルGTしか使えないので、エカルでも使用するなら9-42Tを入れるべきだろう。

スーパーレコード13の価格。導入計画。
気になるお値段だ。各プラットフォーム別の価格はこの画像の結果となった。

パワーメーター仕様なのだが、1×13なら2×13オンロードプラットフォームより10万円近く安くなった。
すでに13速のエカルを使ってる身からすると、無線電動化を果たせれば確実にバイクの性能はアップする。さてどこから手を付けようかな。
右レバー、リアディレイラー、バッテリー、さえ交換すればとりあえず動作は可能。
まだスーパーレコード13Xはリリースされていないので、ロード用スーパーレコード13を参考にアップグレード費用を見積もりってみる。
だいたい25万でエカルからスーパーレコード13Xにアップグレードは可能みたいですね。ワイヤレス化することで使えるハンドルの選択肢も増えるし、やってみる価値は十分にあるはず。
Campagnoloスーパーレコード13Xは12月頃のリリース。TTは2026に登場予定です。


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