フォロワー様からのご依頼で、ロードバイクのコンポーネントアップグレードをしました。今回はアップグレードの内容をブログにしていきます。
目次
- アップグレードするコンポーネント選び
- アップグレード費用
- スラム エイペックス2×10速
- アップグレード費用
- アップグレードの工程
- ついに完成。スラム組コンテント2
- クラシックコンポーネントの入手難易度
- スラムのシフトケーブルは、シマノと互換性がない
- BB規格を知ってクランクを選ぼう。
- 自転車をかったらカスタムを楽しもう
アップグレードするコンポーネント選び
今回アップグレードする車体は「ジャイアント コンテント2」になります。
リムブレーキモデルの2×8速シマノクラリス搭載の車体です。絵に描いたようなエントリーモデルでコスパも最高です。
フォロワー様からの要望としては、
- とにかく重いから軽くしたい
- フロント変速動作が重い
- ブレーキが固く握りにくい
- もっと速く走行したい
これらを叶えるべく中古の5800 105またはR7000 105を検討されていました。
まぁ当然と言えば当然の選択でしょう。10人中8人が同じようなアップグレードを考えるはずです。僕は今回シマノの105へのアップグレードは勧めませんでした。
現在11速ロードバイクコンポーネントは不遇です。上にも下にも11速コンポーネントは存在しない。あるのは105だけ。アップグレードする事がほぼムリ。サードパーティ製アイテムで軽くするしかなく、フルセットで105をせっかく揃えても12速世代のコンポーネントのほうが性能がいいに決まってるんです。
わざわざ買いなおすくらいなら、車体ごと買い換えたほうが安いくらいのブランドもあるわけで、
「せめて105くらい買っとこうよ」
なんて耳にタコができるくらい聞いてきたワードをフォロワー様にわざわざ言いたくありませんでした。
「そんなこと言われなくてもわかってるよ笑」
って言われるのがオチです。
だったらもっといいコンポーネントがあるよってことで今回は
「スラム エイペックス2×10速」が選ばれました。
それこそ時代錯誤のコンポーネントで交換パーツに悩まされるんじゃないかって思いますよね。実はそうでもないんだよ・・・
スラム エイペックス2×10速
2012〜2013年頃に市場に登場したモデルになります。ざっと10年以上前のコンポーネントですね。

スラムはアメリカのコンポーネントメーカーで、現在は完全ワイヤレスコンポーネントを世界で初めてリリースして市場をリードするトップブランドとなりました。
僕はシマノ→スラム→Campagnoloと世界3大コンポーネントはすべて使いました。
スラムの特徴としては、その圧倒的な軽さと単純な操作性です。

機械式コンポーネントは「ダブルタップ」と言う方法で変速を行います。要は、変速レバーを浅く押すか、深く押すかでディレーラーが動作して変速する機構です。
シマノと全く異なる方法で変速を行う為、レバー形状もシマノよりコンパクトで軽量化されています。コンパクトなレバー形状は、手のひらにスッポリ収まる為握り心地もとってもいい。
スラムを入れれば車体の軽量化は確約されたも同然。リムブレーキモデルのカスタムに最適と思い、この度コンテント2のアップグレードコンポーネントに選ばました。
アップグレード費用
気になるお値段。まず10速エイペックスはクラシックコンポーネントなので、新品を手に入れることはほぼ不可能。状態のいい商品を仕入れます。今回は30,000円でフルセットを仕入れることができました。

BB規格がスラムのGPXと呼ばれる規格のため、スラム純正BBを今回追加で購入しています。

その他にもチェーン、バーテープ、シフトケーブル、ブレーキケーブルなど細々したアイテムたちも取り寄せていきます。
せっかくならハンドルもエアロで軽量化を実現したいので、TNI STIFFカーボンバーを入れることになりました。

総額は69,461円となりました。現行105よりはるかにコストを抑えられました。
カタログスペックではエイペックス2×10速の重量は2,150g〜前後となり、105の2,300g〜前後より若干軽いので、軽量化も果たしています。クラリスが2,500g〜2,800g程度重量と言われているので、アップグレード後は1キロ近く軽くなってる可能性がありますね。スラムやばすぎ
アップグレードの工程
何一つコンテントから残すコンポーネントはないため、さっさとケーブルをカットして速やかにコンポーネントを剥ぎ取ります。

コンテントシリーズには安易にケーブルを引き抜かないほうがいい箇所があります。それはリアブレーキケーブルです。
リアブレーキケーブルはトップチューブに一旦内装される方式なのですが、このリアブレーキに向かって出るインナーケーブルの向きが厄介で、ケーブルが通る穴が上向きに開いています。
フルアウターでないため通るケーブルはインナーケーブルのみ。開いている穴の向きは上向きのためどう頑張っても通しにくいんです。
ブレーキケーブルを抜く前に、必ずケーブルライナーを通しておきましょう。これをやるだけで作業時間が大幅に短縮されます。ここはテストに出ますのでよーく覚えておいてください。



どんどんコンポ剥ぎ取ったら、エイペックスに載せていきます。古き良き時代のコンポーネントなので、順番に組み付けていけば何ら難しいこともないです。
チェーンのきり方はシマノとは違って、アウターチェーンリングとロースプロケットにチェーンをかけて+1リンク半でカットします。(ミッシングリンクタイプのチェーンの場合です)
ここで、ひと手間加えていきます。とりつけるチェーンにコーティングを施します。





フィニッシュラインHILOワックスチェーンコーティング。これはワックスタイプのチェーンコーティング剤で、塗布することであらゆる水・泥からチェーンを守り、潤滑性能も向上させます。ルブタイプと違い、使用中にチェーンや、スプロケットが汚れることもないため、洗浄する手間もなくなってとても便利です。
ワックス効果によってスプロケットやチェーンリングの歯先が摩耗する経年劣化も抑えることができます。クラシックなコンポーネントを末永く愛用するには欠かさないコーティングなので、ひと手間加えてよりよい状態で組み上げていきます。
ついに完成。スラム組コンテント2
完全しましたスラムエイペックス2×10速搭載コンテント2。




変速が滑らかすぎて感動します。コーティングしたチェーンの効果もありそうですが、レバーの操作性がクラリスの比じゃないくらいスムーズで的確です。
10速 11-28Tスプロケを搭載しているので、脚に負担も掛かりにくく、スムーズな変速ができます。
シフトアップ時の、「ガッチャン!!」と言う感触がくせになる。
ハンドルもカーボンを入れたのでとっても振りが軽く、登坂も難なくこなします。ホイールは元の文鎮のままなのに、コンポ変えただけでこんなに登るんかい。ついでにコラムまでカットして仕上がりも良くなりました。こ
もうこのコンテントは、紛れもなくロードバイクとなりました。
クラシックコンポーネントの入手難易度
今回交換したスラムエイペックス2×10速
10年以上前のコンポーネントにはなりますが、入手難易度はそこまで高くない印象でした。
有名な自転車買取メーカーから出てる品物より、メルカリやオークションで出品されている商品のほうが、良品に出会える可能性が高いかもしれません。
10〜11速までのスラムは、シマノとスプロケやクランクセットなどをミックスしても動作できるため、どうしても細かなパーツが手にはいらない場合はミックスするのもありかもしれません。
しかし、混ぜてはいけないパーツもあるためそこは注意が必要です。
スラムのシフトケーブルは、シマノと互換性がない
スラムの互換性で注意が必要なパーツは、シフトケーブルです。シマノ製シフトケーブルをそのまま使ってしまう方がいますが、互換性はありません。シマノより0.1mm細い為、変速時レバータッチがとても重くなります。せっかくの変速が台無しになることはもちろん、ケーブルが詰まってしまうので、思わぬ故障を引き起こす可能性があります。

注油をしたからどうにかなる問題ではない為、必ず1.1mmのシフトインナーケーブルと、それに適合したアウターケーブルを使用しましょう。
BB規格を知ってクランクを選ぼう。
クラシックスラムには独自のBB規格
GPXが存在します。スピンドルがドライブ側が24mm。ノンドライブ側が22mmとなっている規格で、スラム独自規格です。
BBは今でも販売があるので、新品を購入することは可能です。ここで注意が必要なのが、とりつけるクランクがGPXなのかBB30なのかです。
BB30ようのクランクも登場販売されていましたが、もちろんGPXには装着できません。
BB30はスピンドルが30mmであることと、軸長もGPXより短いため、現代のワイドリムに対応したフレーム達にはとても相性がわるいです。
後の11速スラムからBB386evo仕様のクランクもリリースされる事になって、より幅広くフレームに対応できる様になりました。
コンポーネントセットを購入するさい、付属されるクランクの仕様は必ず確認しておきましょう。
BB30対応クランクだった場合・・・めんどくさいかも
自転車をかったらカスタムを楽しもう
まずは完成車をかって、ある程度乗ったらぜひ車体をカスタムしてみましょう。
コンポーネントは最新モデルのほうが絶対にいいのですが、クラシックコンポーネントでしか味わえない体験もあります。
最新だろうが、クラシックコンポーネントだろうが、組み付けには知識と工具が必須となるため、まずはお近くの自転車店に相談してみましょう。
インスタや、Xもやっていますので、サイクルリサーチャーから僕に相談コメントをしていただくのも大歓迎です。
ぜひフォローといいねよろしくお願いします。
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